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このページでは
SIMSを用いた
分析について
ご紹介します。

SIMS(二次イオン質量分析計)のページ

作成:
平成13年1月31日(水)

写真&文章:
宮城磯治@地質調査所
※工事中


地質調査所の二重収束型SIMS(Cameca製、ims-1270型)



SIMSとは?

SIMSとは、 Secondary Ion-microprobe Mass Spectrometer(あるいはSpectrometry)の略語で、 日本では二次イオン質量分析計(あるいは分析法)となります。

原理

数100〜数万eVのエネルギーをもったイオンビームを、 試料表面(固体)に照射すると、 エネルギーを受けとった試料内の原子の一部がとび出します。 これをスパッタリングといいます。 また、照射するビームを一次イオンビームと呼びます。

さて、スパッタリングによってとび出す粒子の大半は電気的に中性ですが、 一部は帯電して(電価をもった)イオンになります。 このイオンを二次イオンと呼びます。

このようにしてできた二次イオンを加速して磁場の中を通過させると、 あたかもプリズムを通過した光のように、 質量/電価の比に応じて、イオンを分離することができます。 磁場の強さなどを変化させるか、または検出部の位置を動かすことによって、 希望の質量/電価比の粒子をとりだすことが可能です。 これを質量分離といいます。

こうして質量分離されたイオンの数は、数えることができます。 その方法としては、 電子倍増管(Electron Multiplier)で電気のパルスに変換したり、 ファラデーカップ捉えたイオンを電流として測定するやりかたがあります。

ここまでをまとめると、SIMSでは試料に一次イオンビームを照射して、 質量分離された二次イオンの数を数えることによって、 試料の化学組成や同位体組成を知ります。

用途

地球科学分野でSIMSの用途はたくさんあります。 現在の地球科学者は「未来を定量的に予想する」ことを求められています。 そのためには昔の地球科学のように時間を「順序」として取りあつかうだけでは 不足で、地学現象を、時間を変数のひとつとした速度論的に理解する必要があります。 そのためには、たとえば元素が拡散中の物質など、 不均質な試料を分析する機会が大幅に増えるでしょう。 そのような用途に、SIMSの空間分解能が威力を発揮するのです。

さて、一次イオンビームは絞り込めば直径数μmのスポットになります。 したがって試料の微小な部分について、これらの組成を知ることが可能です。

SIMSの特におもしろいところは、組成の二次元/三次元分布がわかる点です。 東京工業大学の圦本先生はSIMSのことを「同位体顕微鏡」 と呼ぶことがあります。 というのは、SIMSの二次イオン光学系は、 試料表面の像を検出器に投影することができるからです。 すなわち、 スポットライトのようにややブロードに広げた一次イオンビームを試料表面に照射し、 デジカメのCCDのように二次元的に配置した検出器を用いると、 検出器は試料表面の二次元的な位置に応じた、イオン強度の分布を描くのです。 さらに、長時間そのままビームを照射しつづけると、 一次イオンビームが試料表面をスパッタリング(削剥)することによって うす皮を剥ぐように試料内部が次々と表面にあらわれるので、 時間の関数として深さ方向の組成変化(Depth Profile)がわかるのです。 Depth Profileは固体中の元素の拡散速度を研究するうえで強力な武器になります。

その他SIMSの長所を列挙すると、高感度(ppm-ppb)で分析できる、 水素をはじめほぼ全元素を分析できる、深さ方向(数10μm程度まで)ができる、 同位体分析ができる、などがあります。

逆にSIMSの短所としては、 定量分析の際に試料に応じた標準試料が必要になること、 微小ではあるが破壊分析であること、 面分析の分解能はEPMA(電子プローブ…)に比べると劣ること、 など色々あります。

要はケース・バイ・ケースでEPMAとSIMSを使い分けることによって、 微小領域での分析/観察守備範囲を広げることができます。 特に、水素(含水量)や同位体比を分析するときは、SIMSは頼もしい存在です。

装置

SIMS装置は以下のような部分から成ります。
一次イオン源。一次イオンのイオン光学系。試料室。試料導入装置。光学顕微鏡。 二次イオンのイオン光学系。二次イオン質量分析計。二次イオンの検出計。 これらすべての内部を真空に保つための真空排気系。真空ポンプやバルブ、 スリット、磁場(電磁石)、高電圧回路などを制御するための、 コンピュータ(データ収集にも使用)。


実際の測定

では、ご一緒に分析してみましょう。

以下、文章作成中。あしからず。 平成13年2月18日(日)

もし筆の進みがあまりにも遅いと感じましたら、 下記まで督促してください^^:


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