(98/09/23改訂)
地殻熱部の概要
地質調査所は日本の地熱資源について組織的な調査・研究を
実施しているわが国唯一の研究機関として,戦後間もない昭
和22年には地熱開発地域選定のための調査を開始しました。
特に昭和30年に着手した岩手県松川地域の調査は,昭和4
1年には企業との協同開発により日本で最初の地熱発電所を
誕生させるという輝かしい成果をあげました。
昭和48年に特別研究として開始した「全国地熱基礎調査」
は,翌49年に第1次石油危機を契機にスタートしたサンシ
ャイン計画に組み込まれ,3年間で全国30ケ所で地熱有望
地域の調査を実施しました。昭和50年には地熱研究の中核
研究部として地殻熱部が設置され,昭和55年以降は新エネ
ルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と協力して「地
熱探査技術等検証調査」,「全国地熱資源総合調査」,「地
熱資源の基本図作成と資源量評価技術の研究」等を実施し,
国土の地熱資源量把握と地熱有望地域抽出のための探査技術
開発を行い,国及び民間の地熱開発調査推進に大きく貢献し
ました。
現在はニューサンシャイン計画の下で,NEDOと協力して
「貯留層変動探査法の解析・評価」と「深部地熱資源の解析
・評価」を進めており,地質調査所ではNEDOデータの解
析・評価と補完研究を行っているほか,断裂系,流体包有物,
水・岩石反応,地熱流体化学.岩石物性等についての基礎的
研究,微小地震,弾性波,電気・電磁気等の探査法の研究開
発を行っています。さらに,貯留層モデリング・モニタリン
グ技術,超深部〜マグマ地熱資源等,将来に向けての基礎的
研究も進めています。
また,平成9年度より「遠隔離島小規模地熱の探査に関する
研究協力」をインドネシアを舞台としてNEDOと協力して
始めています。この研究は,インドネシアの辺境地域におけ
る電力問題の解決に役立つものと期待されています。
組織図(1998年9月1日現在,英語版)