GSJ's Mission
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地質調査所のミッションと重点研究課題の考え方
1. 所のミッション
(1) 各国の地質調査所(国立地質調査研究機関)に対する要請は,
国の発展度によって異なると認識.
(2) 「高度工業化−脱工業化」の段階にある我が国における地質調査所の
ミッション
我が国及び環太平洋アジア地域の地球科学情報の収集と
その解析に基づく:
- 先端産業,良質の生活基盤に必要な原材料資源の探索.
- エネルギー安定供給への貢献(非在来型エネルギー資源の探索,
地球温暖化対策,廃棄物処理).
- 国土の合理的かつ安全な利用のための地球科学基盤情報の整備,
地圏環境モニタリング,環境修復.
- 高度化した都市インフラ・産業インフラへの地質災害の損害の低減.
- 地球科学を通じての国際社会安定化への貢献.
(3) ミッションを遂行するために必要な地質調査所の基盤的機能
- 高度の研究レベル
- 社会の各層から容易にアクセスできる研究情報提供システム
- 重点研究分野の選定による研究の方向づけ.分野毎の研究戦略の策定と
定期的見直し.オープンな評価制度による研究の活性化.
- 国内関連機関との間の補完的研究協力の強化.国際研究協力の意義.
目的の明確化.ネットワークの有効利用.
- 研究レベルの高度化による信頼性の確立と先導性の発揮.
- 研究の社会的意義についての(所としての)絶えざる自問.社会への
研究成果の普及・還元手段の強化.
- 研究成果のユーザーの確認とユーザー・フレンドリーな研究情報の提供.
3. 重点研究分野(課題)の考え方とその取り組み
- 上記の分析に基づき,現在対応が必ずしも十分でないミッション及び
近年社会的要請が特に強まっているミッションを遂行するため,(中期的)
重点研究課題を選定して,研究資源の重点的配分を行う.
- 波及効果の大きい長期的重要テーマに関する基礎研究を強化する.
- これらの研究を効率的に推進するために組織の見直しを行うと共に,
所を横断する学祭的研究課題については「特別研究室」あるいは「プロ
ジェクトチーム」を設置して中長期的な研究戦略を策定し,全所的な
研究推進を図る.
- 研究テーマの提案時・中間時・終了時において公開ヒアリング・報告
会を開催し,「研究評価推進ボード」の評価・助言を受ける.
4. 重点研究課題と重要基礎研究テーマ
@今後研究体制を強化して対応することが必要な分野(ミッション)と
重要研究課題.
- エネルギーの安定供給
- 非在来型エネルギー資源の探査開発
- 放射性廃棄物処分評価技術
- 国土の合理的かつ安全な利用,地質災害の損害低減
- 地球規模環境保全の研究
- 都市およびその周辺地域の合理的土地利用と災害リスク評価
- 長期・短期地震予知
- 火山噴火予知
- 国際社会安定化への貢献
- 社会の各層から容易にアクセスできる研究情報提供システム
@長期的視野で充実すべき基礎研究テーマと期待される波及効果
- マグマシステムの研究 -> 火山噴火予知,マグマ発電,深部鉱物資源探査
- 沈み込み帯の研究(超深層ボーリング) -> 地震予知,
地球環境の変動メカニズム,非在来型エネルギー資源.
- 地殻中の流体の研究 -> 地下水汚染,地熱資源探査評価,深部鉱物資源探査,
放射性廃棄物処分,地震予知,地球温暖化対策.
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[TM 1995-11-29]